ペルシャ
ペルシャ
- 英語表記
- Persian
- 原産国
- イングランド(イギリス)
- 公認団体
- CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF
- 毛種
- 長毛種
-
ペルシャの歴史
ペルシャは、いわゆる純血種の猫の中では最も古い品種の1つとされており、はっきりとした起源はわかっていません。
ある説では、16世紀頃にトルコを通ってイタリアへ入った長毛種の猫があり、これがペルシャもしくはターキッシュアンゴラであると考えられていました。また別の説では、アンゴラという種類に、アフガニスタンなどの中近東から来た猫をを交配してつくられたのがペルシャだとも言われています。しかし、近年行われた遺伝子解析研究によると、猫種としてのペルシャは西ヨーロッパで成立した可能性があるとのこと。そういった歴史を経て、18世紀頃にはヨーロッパの上流家庭で飼育されるくらい大人気のペットとなりました。イ、19世紀にはアメリカに輸出されることになりました。
長い間にわたって、安定した人気を得ていたペルシャですが、20世紀以降、より鼻が短くなることを目的にした選択交配が一部で行われています。欧米の一部では、鼻の短いエクストリームタイプがキャットショーなどで好まれていますが、家庭では健康上の問題がより少ないトラディショナルのペルシャに人気があるようです。
ペルシャはほかの様々な猫種の基礎となり、あるいは近親交配による弊害を避けるための異種交配の相手としても使われてきました。現在存在する多くの猫にペルシャの血が流れています。
ペルシャの特徴
ペルシャはふさふさとした豊かな長毛に全身をおおわれ、足は短めです。金銅色の大きくて丸い目と低い鼻、耳の間が離れているという特徴があります。
標準的な体重は3.0~5.5kgとされています。
ペルシャの性格
ペルシャは穏やかで落ち着いており、「上品」という表現がふさわしいほど、人との距離を上手に取ります。
甘えすぎず、神経質でもなく、しかし我が強いわけではなく、子どもの相手で撫でられるのは良いが一緒に遊ぶのは拒否することがよくあります。
運動も苦手で大きな声を出すこともないため、いるのかいないのかわからないくらいの静かさもまた、品の良さを感じさせる猫です。
ペルシャはゆったりとくつろぐことが好きで、あまり興奮することもありません。
留守番をしていても寂しがることはありません。一見冷たくもみえますが、家族のことはきちんと認識しています。
ペルシャの飼い方
ペルシャは長毛種の中でも、特に被毛の厚い猫です。
ダブルコートの被毛はトップコートもアンダーコートも細く、みっしりと生えていますので、できるだけ毎日ブラッシングまたはコーミングをしてあげましょう。
放置すると毛玉だらけになり、通気性が落ちて皮膚炎の原因になったり、毛づくろいで毛を飲み込んで毛球症をおこしたりすることがあります。
また、太りやすい傾向がありますので、食事で体重管理をしたいものです。
ペルシャの毛色
ペルシャは単色ではホワイト、ブルー、クリーム、レッド、各色のタビー、またバイカラーやキャリコ(三毛)、スモークと呼ばれる霧がかかったような毛色もあります。
ヒマラヤンを単猫種として認めていない団体では、ヒマラヤンのカラーパターンもペルシャとして認めているようです。
ペルシャの気を付けたい病気
ペルシャは平均寿命は15~20歳と、かなりの長生きをする猫といわれていますが、実は遺伝性疾患も多いことで知られています。
特に多発性のう胞腎では、両親のいずれかが発症していれば50%の確率で発症し、治療法のない病気です。
生後数か月から2歳くらいまでに発症し、7~8歳くらいまでに亡くなってしまうことがほとんどです。
また、シュウ酸カルシウムによる尿石のできやすい傾向があります。
尿路閉鎖となると命にかかわりますので、ふだんからよくお水を飲むように工夫し、おしっこの量や色には日頃からよく注意してあげましょう。
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