バリニーズ
バリニーズ
- 英語表記
- Balinese
- 原産国
- ビルマ(ミャンマー)
- 公認団体
- CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF
- 毛種
- 長毛種
バリニーズの歴史
バリニーズはシャムの中にたまに生まれる長毛タイプを独立させた猫種ですが、いつごろからシャムに長毛種が生まれるようになったのかははっきりしていません。
記録によれば1871年の雑誌にイラストとして掲載されたものや、1928年にCFF(猫血統登録団体)の記録に長毛のシャムが記録されているなど、極たまに表れてきました。
これら長毛のシャムを選択繁殖し固定化して1つの猫種にするという計画は、1950年に始まりました。
長毛のシャムはそれまで価値が低いものとされてきました。しかし、その魅力に惹かれたアメリカ・西海岸に住む繁殖家ドーシーとニューヨークに住む繁殖家スミスは、別の猫種として独立させようと尽力しました。バリニーズという名前はバリ舞踊のダンサーから取ったもので、物腰の優雅さが猫に通じるものがあるとの考えでスミスが提案したものだったと言われています。
ドーシーは1965年、繫殖家を続けられなくなり、同じアメリカ西海岸の繁殖家オランダに猫たちを譲渡しました。
オランダもまたバリニーズたちの愛らしさを理解しており、早いうちからドーシーの理解者として、バリニーズを引き取っていました。オランダがドーシーからバリニーズ達を譲り受ける以前から、いくつかの猫血統登録団体にバリニーズは新猫種として登録されていましたが、アメリカ最大の団体であるCFAではまだ公認を受けていませんでした。
オランダはCFAにバリニーズを公認登録するため、精力的に働きました。
やがて愛好家が増えるとバリニーズの猫種団体を設立して、参加者と共にスタンダードを作成しました。
その結果、1967年にはCFAのキャットショー出陳のため一時登録を受け、1970年にはついに公認登録を得ることになり、本格的にキャットショーに出陳することができるようになりましたが、バリニーズがチャンピオンとなる姿を見る前にオランダは亡くなってしまいました。
5年後、バリニーズはCFAのキャットショーで初めてグランドチャンピオンを獲得しました。
バリニーズの特徴
バリニーズはシャムの長毛種とされていますが、実際はそれほど長い被毛ではなく、セミロングよりもやや短い程度のシングルコートの被毛です。
標準的な体重は3~5kgとなっています。
バリニーズの性格
甘えん坊で社交的、人間が大好きな性質はシャム同様です。
好奇心旺盛で活発、遊び好きであり、子どもやほかの猫、犬などのペットともうまく付き合えます。
バリニーズの飼い方
運動能力が高く遊び好きで、特に人間と遊ぶのが大好きですので、若猫時代までは精一杯かまってあげましょう。
好奇心が強く賢いので、投げたボールを取ってきたり、名前を呼ぶとやってきます。その姿は犬のようです。
手先が器用なので、窓や扉の鍵をあけたり、高い所の戸棚を開けて入ってしまうことがあります。
また、のぼることが好きですので、カーテンに爪をかけてのぼってしまうこともあります。
代わりとなるキャットタワーを用意し遊ばせましょう。
長毛とはいえ、かなり短めのミディアムヘアなので手入れは楽です。
。
バリニーズの毛色
ポイントのあるシール、ブルー、チョコレート、ライラック、クリームで、トーティやリンクスも認められています。
バリニーズの気を付けたい病気
シャムやバリニーズは、発症する可能性のある遺伝性疾患の種類が非常に多いことで知られています。
眼病、皮膚病、泌尿器疾患、循環器疾患、神経疾患などいろいろな病気の素因を引き継いではいますが、実際にはシャムもバリニーズも長寿の猫で、日本では15歳を越えることも少なくないようです。
もともと持っていた病気の素因は、高齢になると現れやすくなります。
また、寂しがりやなため留守番が苦手です。不在がちな人多頭飼いも検討しましょう。
バリニーズの子猫を見る
グループサイト「癒しの子猫ブリーダー・キャッテリー」よりバリニーズの子猫をお探しいただけます。