スノーシュー
スノーシュー
- 英語表記
- Snowshoe
- 原産国
- アメリカ
- 公認団体
- TICA ・ FIFe ・ GCCF
- 毛種
- 短毛種
-
スノーシューの歴史
猫種の名前であるスノーシュー「Snow Shoe」は雪の中で遊ぶ子猫のイメージから付けられたものとされていますが、雪の中を歩くための靴でもあります。白いブーツやソックスを履いているような毛色のパターンにふさわしい名前と言えましょう。
スノーシューは、1960年代、米国ペンシルバニア州・フィラデルフィアでシャム(サイアミーズ)の繁殖をしていたブリーダー、ドロシー・ドハティが偶然見つけたことがきっかけで育種された、アメリカ原産の猫です。ある時ドロシーは、家で生まれたシャムの子猫の中に、足の先端が白い子猫を3頭見つけました。その毛色パターンに魅力を感じて、この子猫とアメリカンショートヘアを交配させ、育種が始められました。
ところが、この交配はシャムのブリーダー仲間から猛反発を受けることになりました。
それというのも、古い時代のシャムでは足先など身体の一部にホワイトのスポットが入ることがあり、これはキャットショーでは失格となる欠点だったのです。あえて排除してきたはずのエラーを「魅力的なもの」と考えて繁殖させることへの反発や、その血統がシャムに混ざってしまう恐れから、スノーシューは新しい猫種として認められなかったのです。
現実的な問題としても、スノーシューの足先の白は劣性遺伝のため、安定して発現させることが難しく、ついにはドロシー自身もスノーシューの育種をあきらめてしまいました。
しかしその後、同じシャムのブリーダーであったヴィッキー・オランダーが育種を引き継ぐことになり、オランダーによって猫種標準スタンダードが書かれました。そしてCFFなど猫種登録団体で新種としての予備登録に動き、1990年にはアメリカではCFAと並ぶ2大猫登録団体の1つであるTICAにも新しい猫種として登録されることになりました。
スノーシューの特徴
スノーシューは中ぐらいのサイズのセミフォーリンタイプで、標準的な体重は2.5~5kg程度です。頭は丸いタイプがほとんどですが、シャムの影響で逆三角形のシェイプをしたものが生まれることがあります。しっぽは長くまっすぐで、耳はやや大きめで先端が丸くなっており、目の色は青色です。
毛色は靴下を履いたように4本とも白くなっているものが好ましいとされていますが、全部の手足に出ない個体や、ほとんど出現しないものも存在します。
スノーシューの性格
甘えん坊で遊び好き、人のそばにいたがり、また常にかまってもらいたがります。家族の中で1番好きな飼い主を決めて、家じゅう追いかけまわすこともあるようです。
シャムの血を引いているためによく鳴きますが、声はさほど大きくはありません。
スノーシューの飼い方
スノーシューは大変な甘えん坊な猫であり、活発でもあります。キャットタワーなど運動しやすいスペースを用意したり、おもちゃで遊んであげたりして、運動しながらコミュニケーションをはかり、ストレスをためないようにしてあげましょう。
また、スノーシューは水を怖がらない子が多いことでも知られており、中には泳ぎが好きな子もいます。家族に抵抗がなければ浴槽で泳がせてあげるのも良いでしょうが、安全のため、目を離さないようにしてください。
シャムの血を強く引いているため、人間への依存心がやや強く、留守番をさせると寂しがります。また、しつけはしやすいものの、ストレスがたまると反抗的になることがあります。
短毛で手入れは難しくありません。また、シャンプーも比較的容易にさせてくれるでしょう。
スノーシューの毛色
ベースの毛色はライラック、ブルー、チョコレート、シール・ポイントなど幅広くありますが、スノーシューの毛色は白い靴下を履いたようなソックス模様です。しかしこれは劣性遺伝であるため、発現しない子もいることを理解しておく必要があります。生後半年以内に出現しなければ、生涯現れないと考えて良いでしょう。同様に胸の白や顔の逆Vのパターンも出現しないことがあります。
スノーシューの気を付けたい病気
スノーシューはシャムとアメリカンショートヘアをベースに作られた猫ですので、シャム同様の遺伝性疾患が起こることがあります。
シャム同様、歯周病になりやすい傾向がありますので、定期的にお口の中のお手入れをしてあげましょう。また、スノーシューはヘルニアにもなりやすい猫種とされていますので、肥満させないこと、しっかり運動させてあげることが大切です。
スノーシューの子猫を見る
グループサイト「癒しの子猫ブリーダー・キャッテリー」よりスノーシューの子猫をお探しいただけます。