スフィンクス

スフィンクス


英語表記
Sphynx

原産国
カナダ

公認団体
CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF

毛種
短毛種

 

スフィンクスの歴史

現代の代表的な無毛猫であるスフィンクスは、1966年にカナダのトロントで発見された無毛の猫から始まりました。親猫は白黒の普通の猫でしたが、生まれた子猫に無毛の個体があり、プルーンと名付けられました。似たような毛のない猫の存在は古くから世界各地で伝えられていますその記録が残っていますが、毛の生えない猫は価値がないものとして、早いうちに処分されてしまうことが多く、その存在は近年まで取り上げられることもなかったと考えられています。

無毛猫は奇形ではなく、自然発生する突然変異で、劣性遺伝子により発現することがわかっています。

プルーンを基礎に無毛猫の繁殖が始まり、古代エジプト猫との共通点からスフィンクスという猫種名になりました。

その後、1975年からの4年ほどの間に、トロントとアメリカのミネソタ州とでも無毛の猫が4頭見つかって、繁殖に使われるようになりました。プルーンの子孫は数代を経たのちに絶滅してしまったので、現在のスフィンクスは、この4頭の猫が元になっています。

たった4頭から繫殖のはじまったスフィンクスの遺伝疾患を防ぐために近親交配にならないよう、異アメリカンショートヘアとデボンレックスが導入されました。

しかし、デボンレックスとの異種交配は良い結果をもたらさなかったため、現在、アメリカではCFAがアメリカンショートヘアまたは土着のショートヘアとの異種交配を認めています。イギリスのGCCFでは、ロシアンブルーとの交配も認めており、団体によってルールが違っています。純血種の猫は体の弱いこともありますが、スフィンクスの純血猫の中には、長生きした猫もいます。その中でも、フランスの家庭で飼育されていたオスのスフィンクスは、34才2か月とギネスブックに載るくらいの長生きでした。

スフィンクスの特徴

全く毛が無いとされているスフィンクスですが、実は全体にうっすらと産毛が生えています。また、ぶち模様のような色素がついている部分があります。

大きな耳がついた頭部は、ひげも生えていません。

体重は3.5~7kg程度とされています。

 

スフィンクスの性格

スフィンクスは非常に人間が好きで、初めて会った人間にも懐っこく接します。

明るく遊び好きな性格で、欧米では、「スフィンクスは猿と犬と猫でできている」とまで言われています。家庭内のほかのペットとも上手に付き合っていけます。

スフィンクスの飼い方

スフィンクスは被毛がないため、冬場の防寒も大切ですが、夏の紫外線も大敵です。

室温調節を十分に行い、なるべく衣類を着せてあげましょう。

寒がると電気製品の上などに居場所を確保しようとしますので気をつけましょう。

やむを得ず留守番をさせる時は、温かい場所を必ず用意してあげましょう。

非常に寂しがり屋なことと寒がりなことから、留守がちな家庭では多頭飼育を検討したいものです。

 

スフィンクスは被毛がないため毛の手入れが楽な面はありますが、皮脂がそのまま体表ににじみ出てしまうため、脂っぽい皮膚になることがしばしばあります。

スフィンクスにはしわも多いため、手入れをしないとしわのあいだに入った皮脂に雑菌が繁殖して、皮膚病になることがあります。

できるだけ毎日、清潔な布で皮膚の表面をふき取って、清潔を保ちましょう。

スフィンクスの毛色

スフィンクスはあらゆる皮膚の色が認められます。

目の色はオッドアイになる個体もあります。

 

スフィンクスの気を付けたい病気

スフィンクスは無毛の遺伝子が原因となり、呼吸器を中心に感染症が起きることがあります。

このため、スフィンクスのブリーダーは出生から少なくとも2~3カ月程度は病気をもらわないように家庭内で厳重に管理しています。

免疫力が極めて弱い時期になりますので、家庭に迎えた直後も清潔な環境を作り、皮膚の手入れもきちんと行いましょう。

 

スフィンクスは遺伝的に心臓病の起こりやすい猫でもあります。

主に見られるのは、肥大型心筋症と僧帽弁(そうぼうべん)形成異常の2つの疾患です。ようです。ともに、スフィンクスでは3歳ころに発症または発見されることが多いようです。

被毛のないスフィンクスは紫外線の影響で皮膚がんを起こす可能性がありますので、保温も兼ねて衣類を着せてあげるのも良いでしょう。