シャム(サイアミース)

シャム(サイアミーズ)


英語表記
Siamese

原産国
タイ

公認団体
CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF

毛種
短毛種

シャム(サイアミーズ)の歴史

18世紀のタイで記された、「Tamra Maew」という詩集があります。当時から紀元1300年頃までに遡って存在した23種類の猫たちの詩を集めたもので、幸運をもたらす17頭と不幸を招く6頭について描写されていたとされています。このうち、現存するのはシャムと、コラットやバーミーズの原種ほか合わせて5頭のみ、ほかの猫については絶滅しているようです。

タイ国の古い国名はシャムという名前はでしたが、これを品種名に当てているのは日本だけで、海外ではサイアミーズ(Siamese)と呼ばれています。

 

シャムがタイから欧米に紹介されたのは、1878年頃。タイの首都であるバンコクに赴任していたアメリカ領事から、当時のアメリカ大統領だったヘイズに贈られた猫が最初とされています。さらに1884年には、バンコクに赴任していたイギリスの役人が帰国する際に入手し、翌1885年、本国イギリスで出陳されました。濃いポイントにサファイヤブルーの透き通った瞳の魅力的な姿は、愛猫家の間で大変な人気を博しました。それから、シャムの繁殖が行われ、カラーバリエーションも多彩になり、体型もより細身に変化していきました。第一次・第二次世界大戦の時代には、シャムは個体数が激減し絶滅の危機に。すでに世界中に広まっていたものの、ペルシャなど他の猫に人気が移っていたことも、個体数の減少の一因だったようです。戦後になって、個体数が減ったシャムを増やすために、交雑が行われました。

この時の交雑でシャムは大きく分けて2つのタイプに分かれることになりました。

V字型の頭と細身の体というプロポーションがより一層、強調されるようになったモダンスタイルと交雑前のやや丸いスタイルに近いものはトラッドスタイルまたはオールドスタイルと呼ばれています。

 

キャットショーではモダンスタイルばかりが評価される時代が続いていましたが、この偏りに危機感を感じた繁殖家たちがいました。熱意ある繁殖家の努力により、オールドスタイルのシャムは「タイ」という新しい名前で、2009年にTICAに登録されることになりました。

 

シャム(サイアミーズ)の特徴

シャムはくさび型の頭に大きな耳、手足は細くしっぽも細長く、洗練された美しい容姿をもつ猫です。

最大の特徴はポイントがある毛色とサファイヤブルーの目で、純血のシャムである条件となっています。

標準的な体重は2.5~5kgとされています。

シャムは鳴き声は太く、よくしゃべる(よく鳴く)猫としても知られています。

 

シャム(サイアミーズ)の性格

シャムはよく人になつく犬っぽい猫と言われる一方、猫らしい気位の高さや自己中心的な面も見られる、二面性の強い猫らしい猫であるとも言えましょう。

選択交配で性格も改良されているモダンスタイルの方が性格的に落ち着いているとされることがありますが、実際はトラッドスタイルともあまり変わりなく、個体差が大きいようです。

シャム(サイアミーズ)の飼い方

若猫から中年齢くらいまでは大変活発でよく動き、走ります。ハンティングも高い所に上るのも大好きです。

キャットタワーを用意してあげることと、よく遊んであげることが大切です。

 

賢くしつけやすい面があり、犬のような面がありますが、気まぐれな性格もあるため、気分が乗らなければ言うことを聞かないこともあります。

繊細さからのわがままですので、しつけは根気よく決して暴力的にならないようにしましょう。ただ甘やかすのもよくないので加減が大切です。放っておいてもシャムの方から寄ってくることが多くありますので、上手に付き合いながら家庭生活を教えていきましょう。

さびしがりやなので犬などほかのペットや猫とも基本的にはうまく行きます。しかし、シャムはいつでも自分が1番の猫です。

シャム(サイアミーズ)の毛色

シャムはポイントのあることが条件になり、代表的なブルー、シール、ライラック、チョコレートに加えて、レッドやトーティなどもいます。

白一色の毛色は認められません。

ほぼ真っ白の体で生まれてきますが、成長に従ってポイントが出てきます。

また、成猫になるまでに、尻尾の先などのポイント部分に一時的にタビーが現れることがあります。

シャム(サイアミーズ)の気を付けたい病気

平均寿命が12~15歳と長いことでも知られていますが、遺伝性疾患の素因が非常に多いのがシャムです。

短期間で致命的な疾患になることは多くないようですが、一生付き合っていかなくてはいけない病気が見られるようです。

内斜視やぜんそくがよくみられます。