エキゾチックショートヘア
エキゾチックショートヘア
- 英語表記
- Exotic Shorthair
- 原産国
- アメリカ
- 公認団体
- CFA ・ TICA ・ FIFe ・ GCCF
- 毛種
- 短毛種
エキゾチックショートヘアの歴史
エキゾチックショートヘアは、作出が始まってから50年程度という、比較的新しい猫種です。
1950年代に、2つの異なる目的において、繁殖が始まりました。
その1つ目は、ペルシャにアメリカンショートヘアの毛色を与えようという計画でした。
この交配はなかなかうまくいきませんでしたが、アメリカの繁殖家ジェーン・マーティンは、ペルシャとアメリカンショートヘアのあいだに生まれた子猫たちの魅力に着目して、新しい猫種として登録されるように働きかけ、1966年、CFA(アメリカ・キャットファンシャーズ協会)に登録されました。当初は銀の毛色のみとするとしてスターリングという名前が付けられていましたが、ほかの毛色も生まれることから、エキゾチックショートヘアという名前に変更されました。
もう1つ、同じ時期のアメリカで、キャロライン・バッセイという繁殖家が、茶色い毛のペルシャを作出しようと計画して、ペルシャとバーミーズ交配させていました。生まれた子猫は黒っぽい毛色ばかりでこの計画は失敗に終わりました。しかし、短毛に潰れた丸い顔のその子猫たちの予想外の可愛らしさに、バッセイはもしかしたらこの個性が多くの人に愛されるのではないかと考えていました。バッセイは新しく生まれた子猫たちを、倫理的にも正当に新しい品種として登録したいと考え、エキゾチックショートヘアとしては、バーミーズとペルシャから生まれた子にアメリカンショートヘアをかけあわせること以外は認められないと考えて広めました。
こうして1975年まで、エキゾチックショートヘアは、この猫種を品種として確立させながら、同時に多様な遺伝子を保存することができました。
作出が始まって比較的新しい猫種であり、現在もまだ劣性遺伝同士の交配で長毛のエキゾチックが生まれてしまうことがあります。この場合は、エキゾチック「ロングヘア」とする団体や、ペルシャとして認定する団体など、血統登録団体により規定が異なっています。
エキゾチックショートヘアの特徴
エキゾチックショートへアは丸くて大きい目と低い鼻、耳が離れていて丸い頭をしています。これはペルシャの頭部の特徴そのものです。短くてしっかりした足、短めの丸いしっぽをもつ、やや大きめのコビーです。
エキゾチックショートヘアの性格
エキゾチックショートヘアはペルシャ譲りの性格で、基本的には穏やかで落ち着いていますが、アメリカンショートヘアの影響でペルシャよりも活発な面があります。ペルシャはあまりしないハンティングを不器用ながらも精力的に行おうとするのは、アメリカンショートヘアの影響でしょう。
家族が好きで、常にそばにいたがり、抱かれるのも大好きです。ほかの猫や犬などのペットとも上手につきあっていけます。
エキゾチックショートヘアの飼い方
エキゾチックショートヘアは体型的にはペルシャを引き継いでいるので、運動能力は高くありません。高い所に上ったのに降りて来られなくなるなど、不器用な面が多々ありますので、特に活発な若猫のうちは事故が起きないよう遊び方には気をつかってあげましょう。
ペルシャ同様、太りやすい傾向がありますので、食事管理はしっかりと行いましょう。
エキゾチックショートヘアは短毛で被毛の手入れは難しくありません。定期的なブラッシングやコーミングを行ってあげましょう。
エキゾチックショートヘアの毛色
エキゾチックショートヘアはホワイト、ブルー、クリーム、レッド、各色のタビー、バイカラーやキャリコ(三毛)、スモークなど、あらゆる毛色があります。
エキゾチックショートヘアの気を付けたい病気
エキゾチックショートヘアはペルシャからいろいろな資質を受け継ぎましたが、残念なことにペルシャに多い疾患もまた受け継いでしまいました。
ペルシャの好発疾患である腎臓病の多発性のう胞腎は、エキゾチックショートヘアでも起こりやすく、発症すれば治療法はないため、食事管理などでコントロールすることになります。
猫種にかかわらず、猫は水をあまり飲まないので、結石のできやすい傾向があります。特にオスはシュウ酸カルシウムによる尿石のできやすい傾向があります。
そのほか、眼瞼内反症、流涙症、白内障などの眼病や、肥大型心筋症などの心臓病、ホワイトの多い個体では遺伝性難聴などがあげられます
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