アメリカンショートヘア
アメリカンショートヘア
- 英語表記
- American Shorthair
- 原産国
- アメリカ
- 公認団体
- CFA ・ TICA
- 毛種
- 短毛種
アメリカンショートヘアの歴史
アメリカンショートヘアは、イギリスのブリティッシュショートヘアが直系の祖先猫です。ブリティッシュショートヘアは大変古い歴史の猫で、ヨーロッパヤマネコがイギリスでスコットランドヤマネコとなり、変化したものと考えられています。
ブリティッシュショートヘアは移民と共にアメリカに入った猫たちがその土台となったと考えられています。
彼らは穀物を荒らすネズミ退治のために飼われていました。ペット向きではない強い面がありますが、ハンターとしては大変優秀で、多くの農場や家庭で求められました。彼らの子孫は交雑があったにもかかわらず、50ドルから100ドルで売られていたと言われています。
この時代に行われていた異種猫との交雑により、アメリカンショートヘアは遺伝疾患の少ない頑健な体を得ることができたと考えられています。
アメリカの農業が大規模化し穀物管理の手法が発展し、ハンターとしての猫たちはお役御免になったことで、品種確立を目指して育種されることになりました。
アメリカの愛猫団体であるCFAは、1906年創設時に登録した5猫種のひとつとして採用しましたが、この時の名前は単に「ショートヘア」とされ、他の短毛猫とひとくくりにされていたようです。その後、愛好家により性能・容姿・性格において選択交配による改良が続けられた結果、1966年にはアメリカンショートヘアと改名されました。
日本に入ってきたのは1980年以降とされていますが、日本猫とは違うパターンのタビーや気質、丈夫な体質に、熱心な愛好家が増え続けています。
アメリカンショートヘアの特徴
アメリカンショートヘアは中型のセミコビーで、脚が大きくがっちりとした体格です。ややスクエアな顔立ちで、しっぽは長く、短毛ながら厚い被毛に覆われています。
体重はオス4~7kgでメスはやや小さめです。
アメリカンショートヘアの性格
アメリカンショートヘアは基本的には明るく賢い性格ですが、家族以外の人間には警戒心を出すことも多いようです。
より自立心の強い祖先猫であるブリティッシュショートヘアの影響が強い個体もいますが、この場合は家族からでもベタベタと触られることを嫌がる傾向があります。
アメリカンショートヘアの飼い方
アメリカンショートヘアは、かつての優れたハンターの資質は健在です。
バタバタと走り回って遊ぶことは、彼らの心身の健康のために欠かせません。
特に若猫時代は、十分なおもちゃで遊んでやり、しっかしたキャットタワーを用意してあげましょう。
やや太りやすい傾向がありますので、食事管理も大切です。
おやつを与えすぎに注意しましょう。
短毛で被毛は厚いものの、手入れは楽です。換毛期にはしっかりとブラッシングやコーミングをしてあげましょう。
アメリカンショートヘアの毛色
アメリカンショートヘアは日本では銀灰色のクラシックタビーがよく知られていますが、30種を超える毛色があります。
アメリカンショートヘアの気を付けたい病気
アメリカンショートヘアは、猫種作成の初期に非常に多くの猫との交雑があったことから、遺伝疾患は比較的少なく丈夫とされています。
平均余命も15年と、純血猫の中では長生きの傾向がありますが、かかりやすい疾患として、ワクチン誘発性繊維肉腫と肥大型心筋症などがあります。
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